
カリフォルニア州の東に位置するアリゾナ州は、あのグランドキャニオンで有名な州だ。この州の多くの地域は、ネイティブアメリカン(インディアン)の居住地区である。ネイティブアメリカンといっても、皆さんご存知のように沢山の部族がいて、このキャニオン
デ シェリーはあの映画「ダンス ウィズ ウルフス」の舞台となった地であり、ナバホ族、ホピ族の聖地として知られている場所なのだ。

-ひたすら続く1本の道-
4月の下旬、僕らは週末の休みを利用して、2泊3日のドライブの旅に出る事にした。金曜日の夜6時30分頃、カリフォルニアのサンディエゴを出発して、まず東西に延びるFreeway8号線をひたすら東に走り、Yumaを経由して、さらに120マイル東に走ったギラ
ベンド(Gila Bend)から85号線でフェニックスまで北上。この間の道のりは、永遠と続く岩山と砂漠だ。途中ガソリンスタンドがまったくなく、あやうくガス欠になりながらも、なんとかフェニックスに約7時間かけて到着した。そこで小休憩して、さらに2時間北上して、その日はフラッグスタッフという町の数マイル手前でキャンプアウトする事にした。時計は既に朝4時を回っていた。3時間位眠り、まだ眠たい目をこすりながら、僕らは更に北上し、フラッグスタッフから約2時間でホピ族の居住地区であるSecond
Mesaに到着した。

-スパイダーロックキャンプグランドにて-
この辺りの気候はとても乾燥しており、風も強い事で知られている。標高も高く、4月下旬だというのに山上ではまだ雪が降っているようだった。町の雰囲気は、ハッキリ言ってここはアメリカなのか?と思うほど粗末な作りの建物がポツンポツンと建っている程度である。写真を見せるのが一番分かりやすいと思うのだが、白人アメリカ人によって迫害され、今は観光地化されてきている彼らの町を撮影するのは忍びないので写真を撮る気がしなかったのである。道を走っていると所々にTrading
Postという店があり、ここは昔ネイティブアメリカンが彼らのArt Work(インディアンジュエリーなど)と交換に食べ物や日用品雑貨を物々交換していた場所で今日もその名残が残っているのである。

-スパイダーロック(写真正面の突き出ている岩)-
Second Mesaの後、僕らはホピ族のほかの居住地区であるFirst
Mesa、Third Mesaを訪れ、その後キャニオン デ シェリーに向かった。キャニオン デ シェリーは名前の通りキャニオンで、このキャニオンの下がネイティブアメリカンの聖地となっているようである。僕らはこのキャニオンの上のスパイダーロックキャンプグランドでキャンプアウトすることにした。夜になると、いきなり大雪が振り出し、朝起きると辺り一面銀世界となっていた。およそ20cmほど積もっていた。しかしどうやらこの雪が降っていたのは僕らがキャンプした辺りのみだったみたく、車で5分も走るとそこはもう雪が降った形跡もなかった。

-ネイティブアメリカンの居住跡。キャニオン
デ シェリーにて-
なんだか不思議な気持ちに包まれながら、僕らはこの聖地を後にした。聖地入り口近くにホピ、ナバホ族が自ら製作したArt
Work Shopがあり、ナバホ族の人が製作したドリームキャッチャー仕入れてみた。本物のインディアンジュエリーなどは、一つ一つ手つくりなので、2つと同じ物はないそうである。
わずか2泊3日だったので、始終運転をしていた忙しい旅だったが、まったく違うアメリカを味わった気がするとともに、アメリカの広大な自然の厳しさを知った旅でもあった。