1997年 春: 禁じられた領域 トドスサントス島へのトリップ 

1.Big Wave Challege

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 僕がまだサンディエゴにある、とある大学の学生だった時の事だ。春休みが近くなってきたある日、友人のマークが「ヒロ!この春休みを利用してトドスサントス島へ行かないか?」と突然訪ねてきた。丁度その頃日本から訪ねて来ていたサーファーである友人アツシ君が来ていたこともあり、僕は二つ返事でOKをだしたのだが、メキシコのバハカリフォルニア半島沖に位置するトドスサントス島は、あのプロサーファーのテイラーノックスが50feetというとんでもなく大きな波に乗ったことで知られている、北アメリカ大陸の西海岸でもサンフランシスコ近郊のマーベリックスと並んで有名なBigwave Pointなのだ。

 サンディエゴから車でメキシコに入り、そのまま国境から100kmバハカリフォルニア半島を南に下った場所にエンセナーダという街があるのだが、そこにある漁港の漁師に交渉すれば、その島まで連れて行ってくれるらしい。そこエンセナーダから船で沖に2時間位出たところにトドスサントスがある。そしてこの島は無人島なのだが、そこにある灯台にメキシコ人夫婦の灯台守が二人いるらしく、マークの友人であり今回同行するローズマリーさんがこの夫婦と仲が良く、今回はこの灯台の中に泊めさせてくれるそうなのだ。さらにエンセナーダまでは、今回同行するジェフのトラックに相乗りして行けるそうなので、僕の役目といえば行って波乗りする事くらいなのだ。

 1週間前になるとマークが「どうやら20feetくらいはあるらしいぞ!」とまじめな顔で言ってきた。僕が持っている一番長い板は6’6”。到底そのようなでかい波には乗れない。せいぜい乗れてダブルオーバーまでだろう。当然日本から遊びに来ているアツシ君も、このような機会があるなんて事前に知らなかったので板はない。「どうしよう、板買う金なんて急に作れないし。。。」と悩んでいると、マークが5−6本長い板を持っていくので、自由に使って良いと言う。なんて良い奴なんだ!と感謝しながら、出発の日が来るまでずっとワクワクドキドキしっぱなしだった。初のビッグウェーブチャレンジだ。

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