フレックスする次世代サーフボードSURFLIGHT HAWAII(サーフライト・ハワイ)の仕組み



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SURFLIGHT HAWAII(サーフライト・ハワイ)の仕組み

サーフライトのアウターは、サーモ・プラスティック・エラストマー。比較的やわらかく、頑丈な特殊プラスティックです。

Surflight (サーフライト)のサーフボードは、特殊な素材を駆使して制作した、サーフボードがフレックス(たわむ)する、ハイテク・サーフボードです。

当ボードの中心には、従来のボードに使われている木製のストリンガーとは異なり、戦闘機の尾翼にも使用されている、カーボン・グラファイトと特殊な構造で編みこまれたグラス・ファイバー、そしてエポキシ(Epoxy)レジンを高温下で圧縮し、各素材を融解させ一つの素材にした、コア材と呼ばれるフレックスする素材が入っています。

このコア材をちょうどサンドイッチする形でデッキ側及びボトム側に、特殊なフレックスするMarco社製ブランクスフォームをあてがい、更に高温で真空圧縮させたのが、サーフライトのブランクス・フォームです。

このブランクスを現在サーフライトにてメイン・シェイパーを務める、ハワイの有名シェイパーJeff Johnstion(ジェフ・ジョンストン)を筆頭にハンド・シェイプを施し、更にサーフェーサーで面を整わせると共に防水シーリングさせ、その上に特殊素材である、サーモ・プラスティック・エラストマー(熱可塑性樹脂)をコーティングさせたハイテク・サーフボードがサーフライトです。

サーフライトの断面図(コア材)

追加備考:2007年より上記「サーモ・プラスティック・エラストマー」素材を採用開始し、従来のウレタン樹脂コーティングよりも数倍外側の強度を出すことに成功しました。とても頑丈な素材で、サーフライト社にても2006年8月よりテストライド用に用意したサーフボードを現在もテストしておりますが、未だに破損が見られていない状況です。また特殊なブランクス・フォームはタフ・ライトやサーフ・テックなどのフォームと異なり、水をあまり吸わない特殊なフォームです。サーフライト社では、約3年間、直径10cmほどのデッキからボトムへ貫通させた穴が空いたボードを、そのままの状態でテストライドしてますが、使用上特に問題が出なかったとのことです。


SURFLIGHT HAWAII(サーフライト・ハワイ)サーフライトのメリットについて

サーフライトのボードに乗る事のメリットとは何でしょうか?ここではサーフライトの特に特筆すべきポイントを抑えます。

ボードがフレックスすることによって、加速性が増し、また回転性も同時に増します。

新素材のサーフライトハワイ

従来のボードの考え方は、スピードを取るか?回転性を取るか?の二極化になってしまいますが、サーフライトは同時に2つのメリットを兼ね揃えることができるサーフボードです。フレックスするメリットの詳細については以下で説明しますが、サーフライトは元来サーフボードをフレックスさせるために考案されたサーフボードです。現在多くのボードメーカーがフレックスするボードを制作しておりますが、サーフライトのトージョン・コントロール技術(フレックス後のネジレを完全にシャットアウトします)、そして、フレックス性2種類+フレックス強度3種類の計6種類の異なるフレックスするコア材を使っているメーカーは他には存在しません。

フレックス性とは、ボードがどこで、どの範囲でしなる(フレックス)のか、を決め、強度はそのフレックスする領域となります。サーフライトではモデレートフレックスとフルフレックスの2種類のフレックス性があり、更にFLEX(柔らかい)/MED(スタンダード標準)/STIFF(硬め)の3種類のフレックス強度があります。

モデレートフレックスとは、ボードの中心部分がテール部分よりもよりフレックスするタイプのコア材で、フルフレックスは、逆にボードのテール部分が中心部分よりもフレックスするタイプとなります。大きな波やホローな掘れた波には、モデレートフレックスが合い、小波やマッシーな波にはフルフレックスが適合します。フレックス強度に関しては 、波の大きさやサーファーの体重などを考慮した上で決断されます。

外側がソフトな仕上がりになっているので、ボードにぶつかっても安心!

サーフライトの外側の素材は、サーモ・プラスティック・エラストマーという柔らかいタイプのプラスティックです。ボード全体をフレックスさせるために、従来グラス・レジンで固める外側も、比較的ソフトな仕上がりになっています。これが一方では、安全性という面でも役に立っていますので、初心者の方でも安心してサーフィンが楽しめます。実際カリフォルニアやハワイのサーフィン教室でも安全面とハイパフォーマンスの両面から導入されております。

頑丈で壊れない!=サーフトリップに最適!

サーフライトは、とても頑丈な素材でできています。特に2007年度よりボード外側の素材を従来のウレタンペイントから、サーモ・プラスティック・エラストマーに変更してからは、劇的な強度が生まれました。ハイパフォーマンスなボードは、従来とてもナイーブで壊れやすかったですが、サーフライトのボードならば安心して海外へのトリップもお楽しみ頂けます。

100%ハンド・シェイプ!

サーフライトでは、お客様よりの受注を受けてからブランクスの制作を始めます。何故ならば、ブランクス自体からカスタムオーダーだからです。これが意味するところは、どんなボードでも制作可能ということです。せっかくのカスタム・オーダーなので、存分にカスタムをお楽しみください!ご不明な点はぜひお気軽にお問合わせください。

サーフボードがフレックスするメリットとは?

サーフライト・チームライダー:DAVI

サーフライトのメリットを上記でご紹介しましたが、では、フレックスする事自体のメリットとは何でしょうか?多くのシェイパー達は、サーフボードの中で一番重要なポイントがロッカー角度であると考えており、それがマジックボードへのキーと繋がると考えています。
一方で、それらのシェイパー達はまた、異なる波質においては、それらの波に合ったロッカー角度がついたサーフボードを使う事が望ましいとしています。しかし更に言えば、一つ一つの波は全く異なり、まったく同じ波というのは存在しませんので、そこを追及していったら、サーフボードが何本あっても足りません。この為、シェイパーは常に各ポイント部分で妥協を重ねながら、総合的に見てベストなサーフボードを作るのです。

それでは、サーフボードがフレックスしたらどうでしょうか?どんなメリットがそこには存在するのでしょうか?我々サーフライト社は、ノースショアにいるサーファーやシェイパー達と話し、リサーチしつつ、いくつかの答えを出しました。

サーフボードがフレックスする一番のメリットは、このロッカー角度が自由に変化することです。つまりテイクオフからボトムに降りてボトムターンの体制に入った際にボードはサーファーの体重+重力(G)に合せてフレックスします。この際にボードにロッカー角度がついて、ボトムからトップへ、また一方でトップからボトムへ、またはカットバックなどの際の切り返しの際にはロッカー角度がつき、切り返しがとても楽に、そして早くなります。その一方で速いセクションを抜ける際はボードのロッカー角度はフラットであるほどスピードが出ます。この点でボード自体がフレックスすることを考えると、こんなに理想的なサーフボードはないのではないでしょうか?またマジックボードがフレックスするという点を考えれば、なぜマジックボードなのか?という答えも容易に出てきます。

スノーボードやスキーと違い、サーフィンの場合は、水の上を滑るという点で異なりますが、もし水の面が雪のゲレンデと同じ硬いものだと考えた場合、ボードがフレックスしないと危なくて滑れたものではありません。しかしその一方で、フレックスしすぎてしまうという点も注意しなければならないのです。フレックスそしてスプリング(バネ)は常に適切な力と領域範囲でなければならず、またフレックスした後の反発力によって起こるボード全体のネジれも気をつけなければならない点です。

サーフライト・チームライダー:GUGA

サーフライト社では、長年これらの点においてノースショアのシェイパー及びサーファーと共に研究を重ね、更にスノーボードやテニスラケット、そしてスキーの板の素材研究もしつつ、サーフボードの適切な場所で、適切な範囲でフレックスするサーフボード、そして耐久性という面でも従来のマジックボードの理論を覆す開発をしたのです。
これらボードは毎年冬にノースショアにやってくるプロ・サーファーやロコ・サーファーの間でもテストライドされ、絶賛を受けています。(⇒サーフライトに乗ったサーファーのコメントを読む)サーフライトのフレックスするメリットとして、これらサーファー達が言うことは、コントロールのクイック性/信じられないほどの加速性の良さと、それによる新しい技への可能性/ターン後の加速性の良さとスプリング(バネ)のような技のキレの良さ/スプリング(バネ)の効果によるエアリアルからのランディングのし易さなどが挙げられ、更に、フレックスするボードは、小さいボードでもより大きな波に容易に乗ることができるとされています。つまりフレックスするサーフボードは従来のサーフボードと比べて、入れる波の許容範囲がかなり広いのです。

サーフライト・チームライダー:PATO

サーフライト社では、従来のサーフボードのラインナップと共に、常に新しいサーフィンスタイルへの分野へも突き進んでいっています。現在サーフライトのチームライダーである、Tow-InサーファーのPatoを筆頭にTow-In用のサーフボードの開発を2003年度より開始し、たくさんの好評をハワイでは得ています。又、ブラジリアン名誉シェイパーであるシェイナによって開発されたハイブリッドは、とても早く且つソフトで日本やカリフォルニアの小波やショアブレイクでかなり絶賛を受けています。一方最近はカイト・ボードの開発にも着手しており、安全面という面、耐久性という点でもサーフライトのカイトボードを使用するサーファーが増えてきています。

我々サーフライト社は、過去数年を経て、サーフボードのフレックス性について強く訴えてきたことにより、ハワイではかなり認知されてきていますが、我々は、このフレックス精度のさらなる追及とともに耐久性という面も兼ね合わせ、妥協を許さず常に発展していきたいと考えています。次世代のサーフィンは今始ったばかりです。